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先の記事では、宝具の発動に必要なNPのため方について言及した。
では、めでたく準備が整った宝具はいかにして使うべきだろうか。
全体宝具で敵を一掃する、単体宝具でボスのHPを一気に吹き飛ばす、補助宝具でステータスを強化する、もちろんそれが基本的な使い方である。
今回は、タイトル通り「宝具が6枚目の手札である」ということについて触れたい。

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宝具は発動準備が整うと、コマンドカード選択時に宝具カードが追加される。
NPが溜まったのが一人なら6枚、3人なら8枚から3枚選んで戦闘するわけだ。
重要なのは、「宝具にも通常のコマンド同様属性がある」「発動しなければ常に残り続ける」という点である。


まずは宝具の属性について。宝具カードにも、通常のコマンドカード同様、クイック、アーツ、バスターの3属性が設定されている。
もちろん、属性によりもたらされる作用も通常通り付与される。
たとえば、バスター宝具1枚とバスターカード2枚を選べばバスターチェインは発動するし、アーツ宝具を1枚目に選べば初手ボーナスとしてすべてのコマンドで獲得NPが増加する。

もちろん、同じ色の宝具を3枚選ぶことでもチェインは発動する。
しかし、アーツチェインはNPが付与されるのが攻撃前なので折角得たボーナスNPはすぐに宝具で消費され、またバスターチェインの攻撃力増加は「宝具はチェインや初手のボーナスがない」という特性(この特性については、別の機会に記事を書きたい)によって無効化される。
宝具3枚でチェインするなら、クイック宝具チェインが最も使いやすいだろう。


つぎに、宝具カードは常に手札に残るという点。
宝具はNPが溜まったらすぐ使う必要はなく、一度NPが貯まれば発動させるまでは毎ターン手札選択時に宝具を選ぶかどうかを決められる。(敵のNP減少スキルで、100%未満にされることは気をつけよう)

この特性を先の宝具属性の要素と組み合わせることによって、「NPが貯まれば特定の色のカードを、いつでも好きなタイミングで使用できる」という戦術が取れるようになるのだ。
カウンティングができるとはいえ、手札はランダムで提供される。その中にいつでも残り続ける手札があれば、行動の選択肢は大きく広がる。

例えば、クイック宝具を1枚用意しておけば、クイックチェインに必要なクイックカードは1枚少ない2枚だけ山札から引ければ十分になる。
バスター宝具の用意があれば、1枚目に選ぶことでいつでも全体の攻撃力を強化できる。スキル「カリスマ」のような使い方だ。
アーツカードを多く持つキャスターから、さらにアーツ宝具を持つサーヴァントを中心に編成してみよう。宝具を含めたアーツチェインを多用することで、毎ターン宝具を発動するロマンあるプレイも夢ではない。


トランプゲームの「大富豪(大貧民)」で、手札にジョーカーがある光景を思い浮かべてみよう。
それ一枚でどんな数字にも勝てる最強のカードとして使うこともできるし、他の数字のカードと一緒にだして2枚出しや「革命」といった強力アクションのサポートもできる。
宝具カードとは、その強力な効果、他の手札との組み合わせなど、まさしくサーヴァントが保有する「ジョーカー」なのである。

 

サーヴァントの攻撃方法は多岐にわたる。カード上ではバスター・アーツ・クイックの3種類だが、同じバスターでも豪快にジャンプ斬りをする者、杖から魔力の玉を放つ者、短剣で何度も斬りつける者と様々だ。
実は、これらの攻撃アニメーションは単に個性豊かなサーヴァントの演出ではなく、ゲーム上の意味を持った行動になっている。
サーヴァントの攻撃について、「カード1枚選んだ時の攻撃回数」を便宜上ヒット数と呼称する。
ヒット数に関しては、マスクパラメータとの兼ね合いが強く、細かい計算を出して断定することが出来ないのである程度の傾向として考えたい。


 ・NP獲得量に関して
サーヴァントによってNP獲得量の設定は個別に設定されている。同じアーツでもアルトリアとエミヤとクーフーリンとそれぞれ獲得量が異なる。攻撃時のNP獲得量はアーツのヒット回数に概ね相関しており、アーツヒット数が少ないほど高く、多いほど低く設定される傾向がある。「1ヒットにつき3NP×1ヒット=3NP獲得」と「1ヒットにつき1NP×3ヒット=3NP獲得」といった形でバランスをとっているのだ。
一方で、アーツ以外のヒット数とはあまり関係がない。これを利用することで実は凄まじい勢いでNPを貯めることができるのが、「アーツのヒット数は少ないが、クイックのヒット数が多い」サーヴァントだ。クー・フーリン(キャスター)、呪腕のハサンなどがこれらに該当し、中でも特に強力なのがジャック・ザ・リッパー、沖田総司である。
ジャックや沖田はアーツ2ヒット・クイック5ヒットに設定されている。彼女たちほど初手アーツ3枚目クイックの戦術が活きるサーヴァントは今のところいない。

・スター獲得量に関して
FGOにおいてクリティカル攻撃を生む源泉であるクリティカルスターだが、スター獲得量は1ヒットごとにスター獲得率で判定され獲得する。単純な話、クイックが2ヒットするアルトリアは2回、5ヒットするジャックは5回のクリティカルスター獲得チャンスが有るわけである。
スター発生率は内部パラメータで0%~300%で管理される。150%とは必ず1個スターを獲得し、50%の確率で2個目が手に入ることを意味する。
これとヒット数をかけ合わせると、スター獲得率を高めに高めたジャックの繰り出すクイックは、1枚で15個のクリティカルスターを生み出しうる。

ヒット数に関して、目に見える形で重要なのはこの2点である。例に上げたジャック・ザ・リッパーが最高レアの星5たる所以が、この「NPもスターも大量に獲得できる、凄まじく性能の高いクイック」にあると言っても過言ではないだろう。彼女程ではないが、アサシンはこの傾向が全体的に強く、クイックを活用する際に注目するとよい。
 

サーヴァントの性能に於いて、極めて重要なポジションを占める性能が宝具であることは、Fateシリーズに共通するものでもちろんFGOにおいても例外ではない。宝具を撃つために必要なNPチャージが早ければ、その分発動タイミングも自由になる。NP溢れによる戦術上の機会損失は敵の攻略パターンを把握してから考えれば良い、まずはとにかく早くNPを貯めよう。

1.アーツで攻撃する
一番基本的な方法である。重要な点として、カードを1枚選ぶ際に1枚目よりも2枚目、2枚目よりも3枚目の方が攻撃力もNP獲得量も高くなるように設定されている。NPを大きくためたいキャラは3枚目にアーツを選ぶと良い。

2.1枚目にアーツを選択する。
このゲームには「初手ボーナス」というものが設定されている。コマンドカードを3枚選ぶ際に、1枚目に選んだカードによって、3枚全てに付加効果を与えるのだ。バスターの場合すべての攻撃力上昇、クイックの場合スター発生率上昇、そしてアーツの場合NP獲得量が上昇する。

3.アーツチェインを発生させる。
アーツカードを3枚選ぶことで発動するアーツチェインは、参加したサーヴァント全員に20のNPを即時付与する。このボーナスは完全に固定で、たとえ一人で3枚のアーツを選んだからといって3倍の60もらえたりするわけではない。単純に考えれば参加人数が多いほうがお得であるとも言える。また、獲得タイミングは攻撃前である。例えば、NPが180%溜まっているサーヴァントがアーツチェインにアーツ属性の宝具を絡めれば、攻撃前に20%付与されて200%のオーバーチャージとして宝具をうてるのだ。

4.クイックやバスターで攻撃する。
アーツほどではないが、クイックやバスターにもNP獲得量が設定されている。実は、これが極めて重要なのだ。
これらに先の初手アーツボーナスを組み合わせることで、クイックでも大きくNPを獲得することが出来、基本的にNP獲得量がほぼゼロのバスターでさえ、1%や2%くらい貯めることができる。この1%が99%と100%を分けることもあろう。
クイック3枚のアサシンクラスなど、誰かの初手アーツ→アサシンの3枚目クイックでNPを稼いでいくことは十分主力になる。

5.NPチャージ補助礼装を装備する。
NPチャージを直接補助してくれる礼装は複数ある。
まず、戦闘開始時に一定量NPを付与してくれるタイプ。カレイドスコープ(80)、虚数魔術(60)、龍脈(30) 、豊穣(10)が該当する。虚数魔術以上になると立ち上がりが極めて早く、序盤から宝具を使用していけるだろう。また、バーサーカーのような打たれ弱くアーツが少ないサーヴァントにとっても使いやすい。
次に、NP獲得量が増えるタイプ。天の晩餐(25%)、魔術鉱石(15%)、集中(5%)が該当する。こちらは先のタイプと異なり、1度撃った後も効果は持続するため、宝具を複数回撃ちたい時に特に有効だ。もともとNP獲得が容易なキャスターの長所を伸ばすと特に輝く。
プリズマコスモス、時計塔は毎ターンNPを自動獲得する。この礼装の最大の長所は、攻撃やスキル使用をしなくても戦場に立っているだけでNPが勝手に貯まることである。NPをためたいが攻撃力は心もとない、サポート型のサーヴァントでは有用性が高いだろう。

6.カード強化礼装を装備する。
フォーマルクラフト等の礼装は「アーツカードの性能をアップ」する。これはどういうことかというと、アーツカードに設定されている攻撃力、NP獲得量、スター発生率のすべてが強化されるのだ。カード強化は攻撃力強化だけではない付加効果を積極的に活用しよう。

7.スキルを活用する。
NP獲得系のスキルも、即時獲得(メディアの高速神言など)、獲得量増加(ダレイオス3世の黄金率など)に別れる。また、NP獲得が他の効果に付随するスキルもある(諸葛孔明の軍師の忠言など)。スキルによるNP獲得は当然ながら使用タイミングが重要になる。今は詳しくは語らないが、即時獲得型は戦闘開始時に、獲得量増加は手札にアーツが見えた時に使うのが最もシンプルと言える。


以上、7つの類型に分けてNPの獲得方法を解説した。自分のサーヴァントに適する手段を組み合わせて活用しよう。
 

FGOの戦闘において、同じ色や同じサーヴァントのカードを3枚選ぶことで発動するチェインは非常に強力な効果を持つ。
バスターチェインは全体のダメージ強化、アーツチェインは参加者にNP20ずつ配布、クイックチェインはクリティカルスターが10個即座に付与される。
ブレイブチェインは同じサーヴァントのカードを3枚選ぶことで発動し、4回目の攻撃であるエキストラアタックが発生する。
同じカードを3枚持っているサーヴァント(例:アーツを3枚持っているキャスター系、バスターを3枚持っているバーサーカー系)なら、色チェインとブレイブチェインを両立することが可能であり、同色チェインの場合はエキストラアタックのダメージが混色ブレイブチェインよりも 高く設定されているのだ。

さて、ブレイブチェインについては手札配布のランダム性故確実に繰り出すチャンスは最期の一人まで追いつめられた時くらいであるが、同色チェインについてはデッキ編成を工夫することで確実に発生させることができる。
そのためには、デッキに含まれる同色カードの数を7枚以上になるように編成すれば良い。

例えば、アーツチェインを確実に発生させたいのなら、デッキに含まれるアーツが7枚以上になるようにする。
 アーツを3枚持っているキャスター、2枚持っているセイバーなどを活用しよう。中にはアーチャーでありながら3枚持っているエミヤ、ライダーでありながら3枚持っているマルタのような変わり種も存在する。

このようにして、15枚のうち7枚以上がアーツになっていればどうなるだろうか?
3ターンの間に配布されるアーツカードの振り分けは(5,1,1)(4,2,1)(3,2,2)(3,3,1)のいずれかのパターンになる。
デッキを引き切る3ターンの中に、必ずアーツカードが3枚配布され、アーツチェインを発動することができるターンが存在するのだ。

この戦法では、「3ターンのうちの何処かで必ず」までは絞り込むことができるが、特定ターンに発動させることは難しい。マスター礼装によるカードシャッフル、宝具によるカード追加が必要となる。
そのために、戦況によってはチェインを発生させても効果が薄い場合もあるだろう。
私が勧めるのはアーツチェインだ。NP獲得は次のターンの手札に左右されにくく、宝具を打ちたいのが4ターン目以降ならばなんの問題もない。(3ターン以内に撃ちたいのなら、そもそも礼装やスキルによるサポートを活用するべきである)

ちなみに、デッキ内の同色カード密度をさらに高めれば、3ターンに2度、究極的には毎ターン同色チェインを発動させることも不可能ではない。しかし、そのためには殆どの場合宝具の色まで勘案したデッキ編成が必要となる。宝具の発動タイミングも重要になるため、まずは7枚を目処にしてデッキを組むと良いだろう。
 

前回はカウンティングの原理について解説したが、プレイ中にいちいち引いたカードをすべて記憶しておくのは骨が折れる。かと言って、ゲームの構造を放棄して目先の手札だけで戦うのも、よほどの弱敵でないかぎり却ってロスが大きく、無駄な手間を掛けることにもなりうる。
故に、脳とゲームにとって効率のよい、適度に簡略化された戦術に慣れておくことは、多様で連続的なプレイのストレスを減らして快適に続けていくことに繋がる。

 カウンティングを大きく簡略化すれば、「このターンに引いた手札は、次のターンには引かない」という点に絞り込むことができる。
バスターを多めに引いたのなら、相対的にデッキに残ったバスターの枚数は少なくなる。(私はこれをカードの色の濃度と捉えている)つまり次のターンにバスターを引く確率、あるいは枚数は小さくなっているということである。

デッキの中の少ないカードを覚えておくことも手軽で有用性が高い。
例えば、キャスターを中心に構成したパーティならば、カードはアーツに偏り、バスターやクイックは少なくなる。
もし手札にバスターが複数来ているならば、今は数ターンの中でも特に大ダメージを与えるチャンスとなっているのだ。

次に来るカードを把握することで影響してくるのは概ねスキルや宝具の発動タイミングである。
攻撃力アップをかけるなら攻撃力が低いクイックよりも高いバスターの方が効率がよく、獲得NPアップを掛けてもアーツが来なければ不発になりやすい。 クイック多様→スター集中→クリティカル連打のような複数ターンにまたがるコンボを狙うなら、複数ターンにわたって自分のできることを把握できるようにしておくのが望ましい。

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